グレゴリオ暦とは
地球が太陽の周りを一回りするのにかかる時間は365.2422日※といわれます。
とすると、1年を365日とするカレンダーでは約4年経つと日付が一つ進み過ぎてしまうことになります。
そこで4年に1回、366日の年(閏年)を設ければ1年の平均が365.25日となり、ずれは随分小さくなります。これがユリウス暦(後述)といわれるものです。しかしそれでも100年以上経てば1日遅れるずれがでてきます。
とすると、1年を365日とするカレンダーでは約4年経つと日付が一つ進み過ぎてしまうことになります。
そこで4年に1回、366日の年(閏年)を設ければ1年の平均が365.25日となり、ずれは随分小さくなります。これがユリウス暦(後述)といわれるものです。しかしそれでも100年以上経てば1日遅れるずれがでてきます。
※西暦1900年1月1日時点で365.24219878日。僅かずつ短くなりつつある。
そこでグレゴリオ暦ではさらに精密を期して1年の平均を365.2425日としました。つまり400年に平年を303回、閏年を97回としたのです。具体的には、4で割り切れる西暦年を閏年とするが、ただし100で割り切れるが400で割り切れない西暦年は平年とすることにしたのです。これでずれは大体3000年に1日遅れる程度ぐらいまでに小さくなりました。
いずれこのわずかなずれを解消するために閏年をさらに1回省く必要が出てきます。ひとつ考えられるのは西暦X000年のような切りのいい年を選んで、それを閏年とせずに平年とするやり方です。しかし実際にそれがいつ、どんな形で行われるかは学問的の他に政治的な問題もあって予断を許しません。
グレゴリオ暦は最も早い国でユリウス暦1582年10月4日(木)の翌日を10月15日(金)として始りました。日本では旧暦明治5年12月2日(1872年12月31日)の翌日を1873年(明治6年)1月1日として実施されました。
各国のグレゴリオ暦導入のおおよその時期は以下の通りです。各国のそれ以前の記録におけるオリジナルの日付はグレゴリオ暦によるものではないので注意が必要です。
各国のグレゴリオ暦導入のおおよその時期は以下の通りです。各国のそれ以前の記録におけるオリジナルの日付はグレゴリオ暦によるものではないので注意が必要です。
1582年10月15日 イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランド
1582年12月20日 フランス(1793年11月24日~1805年12月31日の間中断)
1583年 オランダのカトリック地域、ベルギー
1583年から1587年にかけ ドイツ、スイス、ハンガリーのカトリック地域
1700年 ドイツ、オランダのプロテスタント地域、デンマーク、ノルウェー
1752年 イギリス
1753年 スウェーデン、フィンランド
1783年 アメリカ
1873年 日本
1875年 エジプト
1912年 中国、アルバニア
1915年 ブルガリア
1918年 ソビエト
1919年 ユーゴスラビア
1924年 ギリシア、ルーマニア
1927年 トルコ
1582年12月20日 フランス(1793年11月24日~1805年12月31日の間中断)
1583年 オランダのカトリック地域、ベルギー
1583年から1587年にかけ ドイツ、スイス、ハンガリーのカトリック地域
1700年 ドイツ、オランダのプロテスタント地域、デンマーク、ノルウェー
1752年 イギリス
1753年 スウェーデン、フィンランド
1783年 アメリカ
1873年 日本
1875年 エジプト
1912年 中国、アルバニア
1915年 ブルガリア
1918年 ソビエト
1919年 ユーゴスラビア
1924年 ギリシア、ルーマニア
1927年 トルコ
なお、グレゴリオ暦の1月1日は冬至の10日ほど後に設定されていますが、これは古いローマ暦からのいきさつによるもので、この日に天文学上の特別な意味があるわけではありません。農作業を始める時期Martiusの2ヶ月前で、ちょうど冬至を過ぎて少し日が長くなり始めた時期に当たります。