2019年2月2日土曜日

ローマ暦と月の名前について

ローマ暦と月の名前について

ローマ暦は紀元前8世紀ごろから使われたと言われます。1ヶ月が30または31日で10ヶ月(304日)で終了し、1年間をカバーしない変則的な暦でした。

Martius:神マルス(Mars)が由来。古いローマ暦では年初の月。農耕を始める時期に王が宣言して新年となったと言われます。現在の3月の時期に当たります。英語Marchの語源。
Aprilis:女神ウェヌス(Venus、ヴィーナス。ギリシア神アプロディーテーに対応する女神)の月。Aprilの語源。
Maius:女神マイア(Maia)より。Mayの語源。
Junius:女神ユーノー(Juno)より。Juneの語源。
Quintilis:ラテン語の「5」より。(後年ユリウス-カエサルの名にちなんでIuliusと改名。Julyの語源。)
Sextilis:ラテン語の「6」より。(後年アウグストゥスの名にちなんでAugustusと改名。Augustの語源。)
September:ラテン語の「7」より。
October:ラテン語の「8」より。
November:ラテン語「9」より。
December:ラテン語「10」 より。元はローマ暦の最後の月。この後は暦のない60日ほどを経てMartiusとなりました。
以上が古いローマ暦の月。

紀元前713にDecemberのあとに以下の月が追加されて1年を12ヶ月でカバーしました。
Ianuaris:神ヤヌス(Janus)より。Januaryの語源。
Februarius:神フェブルウス(Februus)より。Februaryの語源。
1ヶ月月が29または31日、最後のFebruariusだけは28日(計355日)。隔年に閏月を設けて季節を合わせました。

紀元前153からは行政上の理由でIanuarisが年初とされ、マルチウスからデセンベルまでの順番は元々より二つ繰下りました。現在9月から12月までの英語名の語源と月の順番が二つずれているのはこのためです。