2019年2月2日土曜日

曜日について

曜日について

 「週」の概念は古代バビロニアで月の満ち欠けの周期の四分の一として生まれたと言われます。それが旧約聖書に「神が7日目に休まれた」として取り入れられました。
 その「週」に対してエジプト占星術の曜日が当てはめられ、週と曜日のシステムが完成しました。



 天動説が信じられ、まだ望遠鏡もなかったころ、惑星とされていた天体は7つでした。それらを地球から遠い順に並べると、その見かけの動きから考えて、土星、木星、火星、太陽(日)、金星、水星、月となると考えられていました。これらを七曜といいます。
常に同じ位置に見える恒星に対し、その位置がぶれる星。惑う星の意。
恒星ははるか遠距離にあるため天球に固定して見えるが、これら近距離にある天体は地球との相対的位置関係により天球上の位置が変化する。昔はその理由が分からないために不思議な力を持つ星と考えられた。
現在では太陽と月は惑星とされない。
 そして占星術では毎日の時間は順にこれらの惑星に支配されているとされました。
 午前0時から1時間ずつ土、木、火、日、金、水、月、土・・・の順で支配される日は土曜日と呼ばれ、そうするとその日の最後の24時間目は火星に当たるので、次の日の1時間目は太陽(日)から始まり、日曜日ということになります。同様に次の日は月曜、以下は火曜、水曜、木曜、金曜、土曜・・・となります。曜日の順序はこのようにして決まりました。現代科学から見ればこの曜日の順序にはあまり意味はありません。
 その後、週の始まりが何曜日であるかの認識は変化しましたが曜日の順番は一貫しています。


 曜日は日本では平安時代には知られていましたが、知識人が占いの一種として使っていた程度でした。庶民に関係してくるのは1874(明治7)年に官庁で日曜休業制が取り入れられたときからです。

 現代では曜日を決定する基準として2000年1月1日を土曜日とすることが国際的に定められています。