古代ギリシア、メソポタミア、インド、中国など世界中で考えられた古代の暦はほとんどがすべて、目で見てわかりやすい月の満ち欠けによる太陰暦またはそれを適宜季節補正する太陰太陽暦でした。
エジプトにおいても初めは1年を12か月、1ヶ月を30日、1年を360日とする暦が使用されていましたが、その後ナイル川流域の農業の発達に伴って太陽暦の一種が考案されました。
毎年ナイル川の増水の開始と、恒星シリウスが日の出前に初めて現れる時期とが関係することから、365日で太陽の巡り方の推移が一巡することを知り、紀元前20世紀ごろから従来の暦の最後に5日の余日を付加して365日としました。
4年に1回閏年を設けることも知られましたが一般に実施されたのはユリウス暦においてでした。