紀元前46年にローマのユリウス-カエサルがローマ暦に代えて、エジプト暦を参考に制定した太陽暦です。
平年を365日、閏年を366日として4年に1回閏年をおきます。
1ヶ月の長さは奇数番目の月を31日、偶数番目の月を30日と定めました。ただし合計日数を365とするために、ローマ暦時代からの慣習で2月を短くし、29日としました。
ところが、4年に1回の閏年をまちがえて3年に1回おいたため暦日が3日遅れました。これを直すため皇帝アウグスツスは紀元前8年から紀元4年までの置閏を禁じ、紀元8年に閏年を復活しました。
この改正を記念して当時8月にあたるセックスティリスをアウグスツスと改め、日数を皇帝の名にふさわしく31日とし、代わりに2月から1日削って28日とし、また9月を30日、10月を31日、11月を30日、12月を31日と、現在と同じ形に定めました。
その年を何年とするかの基準を、現在行われているようにキリスト生誕に結びつけたのは525年でした。生誕の翌年を紀元元年と定めましたが、実際の普及は何世紀も遅れました。(ちなみに現在の研究ではイエスが生まれたのは紀元前4年頃であったろうといわれています。)
ユリウス暦はグレゴリオ暦が普及するまで使われました。